食糧自給・ミニマムライフ
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6月:草倒し・カミキリムシ対策

梅雨は憂鬱だと感じられる方もおられるかもしれません。
しかし、そんな季節も天の恵みである雨をもたらしてくれます。
多くの植物にとって、この時期にしっかりと雨を浴びることは大切な意味を持ちます。
温州みかんも例外ではありません。

もしも梅雨に降雨量が少なければ夏の日照りに耐えることは困難です。
もしも梅雨に雨が降らず、夏以降に雨が降ればみかんの果実は肥大化し、味も薄くなってしまいます。

生育にとっても、お客様に美味しいみかんを味わっていただくためにも、梅雨にたっぷりと雨の恵みを享受することが必要なのです。

さて、たくさんの雨が降ると旺盛な生命力を爆発させるものたちがあります。
緑一面に咲き誇る草たちです。

この季節には雨の止んだ隙を見ては畑に出向き、◆草倒しを行います。
同時に、欠かせない作業が◆カミキリムシの対策です。

カミキリムシはみかんの木の根元や枝などを齧り、そこに卵を産みつけます。
木の中に産み落とされた卵は【テッポウムシ】と呼ばれる幼虫となり、
大切な木の内部器官を食い荒らしてしまいます。

このテッポウムシによる食害の影響は、みかんの木にとって決して軽くはありません。
ひどいときには、何年も丁寧に育てた木が1シーズンで枯れきってしまいます。
私たちもこれまでに何本も大切な木々を枯らしてしまいました。

自然界の中に無駄な生命などありはしません。
しかし、今のところ、みかんの木とカミキリムシとの共存は難しいようです。
共存が出来るカタチが理想ではありますが中々厳しいところであります。

7月〜8月:草倒し・摘果

5時前に朝日が昇り、やがて大きな雲が真っ白に輝きます。
本格的な夏の到来です。
この時期になると草の勢いは少しだけ弱まりますが、引き続き草倒しは継続です。
そして、欠かせない大切な作業が◆摘果です。

成り過ぎた青みかんを間引いていき、樹勢維持と果実の大きさを揃えたりする目的で行われる◆摘果作業ですが、

私たちの農園においては特に重要視している点は【みかんの樹勢維持】で、この摘果作業の有無によって木の健康状態が大きく変わってきます。

そのため、私たちの摘果作業は少し変わっています。
まずは木の頭頂部に実っている果実を徹底的に落としていきます。
頭頂部から3/1程度を目安に、全ての果実を落とします。
木は頭頂部についた果実に栄養を送るために、よりたくさんのエネルギーを消費します。
私たちは肥料に頼らずに木を育てているため、このように木の負担を減らしてあげるのです。

この時期から11月頃までは、スズメバチは巣を守る為にとても攻撃的になっているため細心の注意を払いながら作業を進めていきます。

最後に園内をもう一回りし、一般的な要領で間引いて仕上げていきます。

たくさん間引いた分収穫量は落ちてしまいますが、このときに間引いた一部の青蜜柑は【元気の果汁】として生まれ変わります。
木々が長生きできるように、その年の収穫量に多くを望み過ぎないことがポイントです。

このような◆摘果のやり方について、私たちは池田農園の池田道明さんから教わりました。

読み合わせにオススメ
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【自然栽培】無肥料で500本以上のみかんを育てる。夏の摘果作業
【自然栽培】無肥料で500本以上のみかんを育てる。夏の摘果作業
2019.8.7
自然栽培で温州みかんを育てるのに大切な夏の作業について書いている記事です。...
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