食糧自給・ミニマムライフ
命と向き合う~スズメバチ・カミキリムシ~
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自然栽培のみかん畑では、毎年春から秋にかけて草の管理作業に掛かりっきりになります。

草の管理方法ですが、私たちは2017年に池田さんに習って以来、草刈り機による草刈りでなく、鉄パイプによる草倒しを行っています。

鉄パイプを使って木の根元周りに絡みつくヘアリーベッチや、その他の草々を倒すことで風通しや日当たりを良くし、カミキリムシによる食害や産卵をできるだけ防ぐのです。

この作業はとても地道なもので、倒しても倒しても僅かな期間でまた草が起き上がってくるので、途方もない作業にも感じますがメリットが沢山あるのです。

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草を刈らないことによるメリット

一例を挙げてみます。

カミキリムシ・スズメバチの繁殖を抑制する

こまめに農園内を歩き回ることでカミキリムシ・スズメバチの繁殖行為を抑制することができます。草刈りで管理していた頃よりも必然的に圃場内を歩き回る頻度が増えてくることで、たしかに労力は増えますがメリットの方が大きいです。

干ばつに強い果樹園になる

夏場の干ばつに対応できる圃場になることです。下草を刈らずに倒すことによって、天然のマルチのかわりになり、猛暑の中でも土壌がカラカラに乾くことがありません。

エネルギーフリーである

石油燃料に依存しないため、健康な身体と鉄パイプさえあれば農園の維持管理が可能になります。お金もかかりません。

注意点とデメリット

夏場の日中はとにかく暑く、長時間の連続した作業は危険です。
こまめに水分を摂りながら休憩を挟むか、早朝や夕方の涼しい時間帯に作業するようにしています。

命のリレー

そして、これは科学的根拠など存じない経験則になりますが、草刈りを熱心にしていた過去に比べて『良い土』が早期につくられていると思われます。

季節の変わり目に自然と枯れていき、次の季節の草へと交代していく命のリレーが、自然界の優しいリズムであり、土中の微生物たちのくらしを豊かなものにしているように感じられます。

自然栽培の世界では、というよりも、自然界の法則のことは、科学で100%解明できるようには、どうしても思えないのです。神々の領域のように思います。

無駄な命などこの世には存在しない。

自然界はそう教えてくれているのにも関わらず、ときに愚かな私は自分の都合で殺生を行います。

タイトルの通り、カミキリムシ・スズメバチの命を奪うのです。

過去にはこれらの命を奪うことなく、共存を試みた数年間もありますが、むなしく失敗に終わりました。

カミキリムシによって大切にお世話をしていた農園の家族たち大勢の命を奪われ、オオスズメバチには最愛の妻を刺されてしまいました。

この際にはすぐに片道30分かけて最寄りの病院へ飛び込んだのですが、よくある事なのか、担当いただいたご年配の先生の処置は簡素なもの。消毒液をチョイチョイと、患部になぞって完了。私は病室内に付き添おうとしていたのですが、「大したことありません。治療の妨げになりますから」と追い出されてしまいました。

幸い、大事には至らなかったのですが、やはり何かあったときに自分で備えていないと安心できないという教訓になったので、この日からポイズンリムーバーを常備するようになりました。

カミキリムシ、スズメバチ。

自然界においてはどちらも大切なお役目を担ってくれています。

ただし、どちらの命も、農園内での繁殖を許してしまうと大きな脅威となってしまいます。

これらの命を奪うことは、自然のサイクルの一部を人間の勝手な都合で支配すること。

私にとって、たぶん一生続いていく葛藤(カルマ)です。

平和的解決への望みを完全に諦めたワケではありませんが、私たちもまた私たちと農園のいのちたちを守るため、ときに非情な決断を下すことに決めました。

私が手にかけてきた数え切れない命たちに、償うことなど叶わないかもしれませんが、せめて祈らせてください。南無阿弥陀仏。

万が一の備えに

この季節の屋外作業では、スズメバチの他、マムシ、アブ、ムカデなど様々な危険生物との接触機会があります。万が一に備えて、私は欠かさずポイズンリムーバーを常備するようにしています。

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