
柑橘類には「スス病」といって、皮が真っ黒になってしまう病気があります。
皮が真っ黒なみかんは見た目的にちょっと抵抗がありますよね。
そもそも食べてしまって本当に大丈夫なんでしょうか?
そこで今回は、【みかんの皮が黒くなる原因と人体への影響について】ご紹介します!
いやいや、皮が真っ黒になってはいないけど、なんだか黒い点々模様がついているよ!という方はこちらの記事をどうぞ。
Contents
みかんの皮が黒い原因

みかんの皮が真っ黒になってしまうのは、「スス病」と呼ばれる状態です。
スス病はカイガラムシやアブラムシが原因で発生するのですが、これを完璧に防ぐためには農薬による防除がほぼ必須になります。
ご自身でオーガニックや自然栽培でみかんを育てている場合は、初春(2~3月にかけて)の剪定をしっかり行い、風通しと日当たりを改善することが大切です。
その他、木酢液や竹酢液を500~1000倍に希釈して散布することも効果的です。
この方法は10日に1度を目安に行うと良いでしょう。
人体に害は無いのか?

見た目に少し抵抗があるかもしれませんが人体への影響はなく、無害です。
皮を剥いてしまえば普通のみかんと同じ、綺麗な状態です!
捨ててしまうのは勿体ないですよ。味も綺麗なみかんと全然、変わらないのですから。
調理などで皮ごと使いたいときには皮を剥いて中身だけを使いましょう。
こうすればお料理の見た目を損ねることもありません。
綺麗にする方法はないの?

人体に害は無いのは分かったが、やっぱり見た目は気になる。
これは自分で食べるみかんではなく、人様に差し入れしたいのだ。
そんな場合には、みかんを皮ごと水洗いましょう。
洗って指でこすればある程度綺麗になります。
注意点として、一つ。
「激落ちくん」などのメラニンスポンジでこすれば見た目はかなり綺麗にはなります。しかし、おすすめはしません。
メラニンスポンジの原料はメラミンとホルムアルデヒドを反応させてつくった樹脂ですが、マイクロプラスチックにより海が汚染されてしまう可能性があるからです。
また、人体への影響も無いとは言い切れないでしょう。
なにしろ、みかんの皮を直接、メラニンスポンジでこすり落とすのですから。
水洗いで満足できない場合は綿100%の粗めの布で拭き上げましょう。
環境に優しく、洗剤を使わない食器洗いにも使えるふきんが自宅にあれば普段のお掃除にも大活躍です。
まとめると
- 皮が黒い原因はカイガラムシやアブラムシによる被害
- 皮の見た目は少し損なわれているかもしれないが、人体には無害
- 皮の中身は完全に綺麗なみかんと変わらないため、美味しく食べることができる
- 皮ごと使用したい場合は水洗いや、綿ふきんでこすり落とすとGood◎
いかがでしたでしょうか。
スス病になってしまっているみかんも、見た目が綺麗なみかんと変わらず無害であり、美味しく召し上がっていただくことが出来ます。
とはいえ、いくらオーガニックな農産品であってもある程度の見た目も大切ですよね。
出荷の際はスス病のみかんを入れないように私たちはしていますが、自家消費分としては家族全員、全く気にせずに食べています。
皮が黒くなっているみかんを食べても健康に害はありませんので、どうぞ安心して召し上がってくださいね。