食糧自給・ミニマムライフ
【自然栽培】無肥料で500本以上のみかんを育てる。夏の摘果作業
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暑い日が続きますが、皆さま如何お過ごしでしょうか?
宗自然農園(@sonaturalfarm)です。

農園では7月・8月と、青みかんの摘果作業を行っております。

前回の作業は↓こちらです。↓

50aの耕作放棄地からスタートした宗自然農園のみかん畑ですが、面積が少しずつ増えていき、現在は85aのみかん畑に約500本ぐらいのみかんの木が育っています。(育成中の小苗も含む数なので、収穫可能な木はもっと少ないです。)

もちろん、2015年の開園以来すべてに木に農薬や化学肥料等を使用しておりません。

私たちは、一般に自然栽培と呼ばれる栽培方法を通じて、自然界との共生を試みています。

Contents

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自然栽培には欠かせない!夏の摘果作業

青みかん 夏空のした いきいきと。

 

さて、自然栽培でお世話をしているみかんの木にとって、冬の剪定と夏の摘果は欠かすことのできないお手入れです。

早めの摘果で木のエネルギーを温存する

 

木々にとって、頭頂部の果実に向かって栄養を送るにはとてもエネルギーを消耗します。

ですので、私たちの摘果作業では、まずは木々の頭頂部についた果実を優先して落としていきます。

エネルギーを使いすぎて木が疲れないように(来年以降のことも考えて)、成りすぎた果実を早い内に落としてあげることで樹勢をコントロールするのです。

木の頭頂部から三分の一程度の高さまでに成った果実は、↓このように、徹底的に摘果していきます。

このように、頭頂部についた果実を優先して落とします。

もくもくと 私と雲も もくもくと...

有葉花でないものも摘果を。果実の品質が良くなります。

 

せっかく成ってくれた実を落とすなんて、もったいないようにも感じますが、木々のエネルギーを極力落とさず育てたい場合、かなり効果的です。

ちなみにこの摘果の方法は、温州みかん自然栽培の御師匠である池田道明さんに教えていただきました。
↓昨年のブログ記事にも書かせていただいております。↓

真夏の作業は危険。スケジューリングをしっかりと。

梅雨明けからはあまりに暑い日が続くため、

  1. 早朝から正午まで
  2. 太陽のピーク過ぎから日没まで

 

という2部構成に分けて作業を行うようにしています。
1時間も作業をすれば大量の汗。びっしょり。。。

そんな中、木々に実るいのちたちは、どんどん大きく育っています。

今年も美味しい金の蜜柑を皆様の元へお届け出来ますように。

この夏も、可愛いみかんの木々と共に乗り切ります。

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真夏の作業のお供に欠かせないアイテム

適度な休憩が最重要。

それに、冷えたお水、それに塩飴が必需品です。

摘果した青みかんと梅干しでクエン酸もチャージしています。

汗ですぐに流れ出てしまう塩分のチャージには、これを利用しています。

カバヤ食品塩分チャージタブレッツ
(※画像クリックで販売サイトへリンクします)

残念ながら無添加のものではありませんが、小休憩に一口ほおばるだけで元気が出てきます。

過酷な夏の作業には心強いお供です。

木々の乾燥防止。草は刈らずに倒しておく。

私たち人間にとってもこの夏は大変にキツイのですが、木々もそれは同じ。

本当は毎日のように潅水してあげることができれば一番良いのですが・・・。

500本以上も木々のお世話をしていると、そういうワケにもいきません。

人の手をかけすぎるのも、木がたくましく育ちにくくなる、という自然栽培ならではの理由もあります。

しかし、宗自然農園では積極的に潅水を行うよりも、雑草とうまく付き合うことで対策しております。

具体的には、草刈りならぬ草倒しの作業を行います。

鉄パイプ×アナログ農業

草倒しに使用する道具は、鉄パイプ。これだけ。とってもミニマムです。

耕作放棄地に廃棄してあった、古びたものを再利用して行います。

これで叩いて、みかんの木の根元まわりに生えた雑草をどんどん倒していくというわけです。

広い面積を一気にやろうとすると流石に大変ですが、木の根元まわりにはオススメです。

根周りの草倒し後。ひと雨ふると起き上がってきますが、自然素材のマルチとして乾燥防止に◎。

 

慣れてくると草刈り機を入れるよりもはるかに楽で、安全なのです。

お師匠が仰るには、毎年倒し続けていくと、生えてくる雑草も徐々に柔らかい性質のものに変わっていくとのことです。

また、土も徐々に肥えていくそうです。

毎年、緑肥の枯れはじめる5月頃から秋にかけては、ひたすらに草倒しの日々です。

おまけ写真。夏の畑の風景

いかがでしたでしょうか?
皆様もどうか、熱中症や自然災害などにはお氣をつけくださいませ。

最後に、この夏の畑の風景をお届けいたします。

梅雨明けの早朝に録音した畑の音とご一緒にお楽しみくださいませ。

極早生種ではドッシリ、大きく育っています。

たわわに育った青みかん。 密集し過ぎている箇所は摘果して間引きます。

トゲのある極早生種の青蜜柑です。 農園では一年のうちで、一番初めに収穫するお蜜柑です。

この鋭いトゲ・・・この木の中に入っての作業はチクチクっと、結構な痛みを伴います。 『かんたんに さわらせないわ あおみかん』

キウイ苗には蝉の抜け殻がたくさん。 この場所なら安心して抜けられる、と思ってくれたのでしょうか。

自然栽培の畑にはトンボもたくさん居ます。

畑から眺める有明海と雲仙普賢岳。

 

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