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【無肥料栽培の秘密兵器】切り上げ剪定は植物ホルモンの働きを助け、生命力を引き出す!

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道法正徳氏との出会い

昨年2月末、自然栽培果樹のパイオニア的存在である道法正徳氏に特別な剪定方法について講習を行っていただきました。

技術的な体系化が難しいと言われている無農薬(無肥料)栽培にとって革新的な技術です。

これを広めることで氏の理想であり、私個人の理想でもある

安全で美味しい作物をみんなが食べられる世の中」実現への助力となれますと幸いに思い、微力ながらココに記録いたします。

切り上げ剪定講習を行ってくれる道法さん


<目次>

  1. 農薬も、肥料すらも必要がなくなる栽培方法とは
  2. 植物を育てるのは水・光・植物ホルモン
  3. 切り上げ剪定
  4. 切り上げ剪定のメリット
  5. 注意点


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1.農薬も、肥料すらも必要がなくなる栽培方法とは

剪定研修の場となった梅畑(地球農園)

氏は「植物の成長には本来、農薬はもちろん、肥料すらも必要ない」と仰います。

しかし、常識的には植物の生長に植物の三大栄養素である窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)が必要不可欠であり、

三大栄養素無しでは植物は栄養不足で枯れていってしまうと教えられます。

つまり、三大栄養素の補給のため肥料を施肥する必要がある、というのが普通です。

それでは無肥料栽培の場合、植物はどのように栄養素を補給するのでしょうか。


2.植物を育てるのは水・光・植物ホルモン

野菜の場合、主に土中微生物の力を借りて無肥料栽培を行うのですが、

みかんや梅といった果樹の場合、微生物の他に重要なはたらきをしてくれるものは水・光・植物ホルモンです。

植物ホルモンについて

「剪定の方法で、樹の植物ホルモンが変わってくる」-せん定を科学する(農文協)-
この本の一節によって、氏は植物ホルモンの働きに注目をするようになられたそうです。

植物ホルモンには幾多もの種類があるそうですが、

根で作られた植物ホルモンの「ジベレリン」と「サイトカイトニン」が導管を通って、発芽を促進することで新芽が伸びる。

その伸びた新芽で植物ホルモン「オーキシン」が作られ根まで運ばれる。

「オーキシン」が根に到達し、濃度が薄い時には発根し、濃度が濃くなれば発根が止まる。

無肥料栽培では植物ホルモンの活動を活性化させることが重要なのです。

そこで登場するのが、氏が考案し広められている「切り上げ剪定」です。


3.切り上げ剪定

樹の枝は幹から横へ広がるように伸びます。

この横へ伸びた枝の背に、毎年、徒長枝(とちょうし)という枝が上に向かって伸び出します。

通常の栽培方法では、この「徒長枝」は剪定で徹底的に切り落としてしまうよう教えられます。

徒長枝にはいい実がならないうえに、徒長枝を伸ばすと木の背丈が高くなりすぎて収穫時の効率が悪いといわれているからです。

ところが、氏の教えではこの徒長枝こそを選んで残し、横向きや下向きに伸びる枝を切り落とします。

この新しい剪定方法を「切り上げ剪定」といいます。

上に向かってまっすぐ伸びる徒長枝(とちょうし)

徒長枝以外の、横向き・下向きの枝を選んで切り落とします


4.切り上げ剪定のメリット

徒長枝は、上に向かって勢いよく伸びる元気な枝です。

この元気な枝を残すことで、木は元気になります。

また、宗自然農園の柑橘畑では2016年より切り上げ剪定を実施しましたが、

まったく問題ない美味しいみかんが大量になりました。例年より収量もかなり上がったように感じます。

オマケに樹勢が弱っていた木も、かなり復活してきております

作業性に関しても、たわわに実った果実の重みが枝が垂れ下がり、不便さを感じることはありませんでした。

ところが従来の剪定方法ではこの徒長枝を剪定してしまうので、樹勢が弱くなり病気にかかりやすくなります。

病気の改善・予防のために肥料が必要となり、肥料分に虫や病原菌が集まり、虫から樹を守るために農薬が必要になります。

農薬も、肥料も、病気もいらない

従来の方法からするとまさに目からウロコのような、夢のような話ですが、

それが切り上げ剪定であれば実現できるのです。


注意点

!切りすぎ注意!

剪定とは、枝を切り落とす作業です。枝を切ることで、植物は根を傷めます。

小さな苗のときから無剪定の場合は、まったく人が手を入れないでも果樹は育つとのこと(福岡正信氏・「わら一本の革命」 より)

ですが、通常は剪定を行わないと枝が混乱し、樹勢が弱まり、最悪の場合は枯れてしまいます

植物の生長や植物ホルモンについて理解を深めた上で実践することで、切り上げ剪定は最大の効果を発揮する技術だと思われます。

従来の剪定方法でも変わりませんが、一気に切りすぎると(葉っぱを落としすぎると)かえって樹勢が弱くなってしまいます。

  • 切るときは必ず枝の付け根部分からキレイに切断する(中途半端な位置から切らない)
  • 一回の剪定で切ってもよい枝の量は、その木全体の葉っぱの量を見て20%以下にする。(葉を落としすぎない)

<おわりに>

宗自然農園でも切り上げ剪定は取り入れ実践しておりますが、今回の記事は忘備録半分のため、

初めて実践される方は道法氏に直接講習を受けてから実践されることを強くお勧めいたします

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