皆様にはこんな経験はありませんか?
『せっかく買ってきた美味しそうなみかん。でもよく見ると、なんだか黒い点々がついている・・・。』
特に農薬を使用していないオーガニックなみかんを買ってきたときにはよくあることかもしれませんが、これってちゃんと食べられるのか、心配になりませんか?
でも大丈夫。結論から言えば、何の問題もなく美味しく食べられるのでどうぞご安心ください。
そうは言ってもやっぱり少し不安ですよね。
そんなあなたに向けて、今日は【みかんの皮の黒い点々の正体】についてお話いたします。
みかんの皮の黒い点々ではなく、皮全体が黒くなっている場合はこちらをお読みください。
Contents
黒点の正体は
ご心配のタネである黒点は「カンキツ黒点病」と呼ばれていて、柑橘類によく見られます。
黒い点々の正体は糸状菌、子のう菌類によるもので、病気と名のつく以上なんだか心配になってしまいますが、ご安心を。
この菌による人体への影響は認められておられません。
つまり、健康面において何の影響もありません。
黒点病に対抗する有効な手段は間伐、整枝、剪定を徹底し、園内や樹冠内部への採光、通風を良くする等が考えられますが、やはり農薬を使用せずに黒点がまったく発生しないみかんを栽培するのは至難のワザなのです。
本当に食べても安全なのか
上記でもお伝えしましたが、黒点病の発生原因は確かに菌によるものです。
しかし、人体へ何らかの影響が認められたケースは現状ありません。
それにあくまで外側の皮にだけ発生するものになるため、皮を剥いてしまえばまったく綺麗なみかんそのものです。
黒点病がみられるみかんの皮を使用しても全く問題ありませんが、どうしても気になる方は皮を剥いてしまえば安心して食べられます。
ますが、中身には全く影響がありません。
黒点のついたみかんは昔はありふれた存在であり、むしろ農薬やツヤ出しワックスを使用していない証拠という見方をする方も。
まとめると
- 柑橘類の外皮に黒い点々が発生する現象は「黒点病」と名付けられている
- 黒点病の発生原因は糸状菌、子のう菌類によるもの
- 100%黒点の発生していないみかんをつくるには農薬の使用がほぼ必須
- 糸状菌、子のう菌類による人体への健康面への影響は認めらていない
- 黒点病のみかんは皮を剥けば問題なく食べられる
- 皮を食べてもまったく問題が無い
筆者は皮ごとみかんを発酵させるシロップを自家用に、毎年作っています。
このシロップにはもちろん黒点病のみかんもたくさん使用していますが、これまで家族を含め、お腹を壊したことは一度もありません。
黒点病のみかんは皮のまま軽く水洗いして普通に使っています。
ですので、みかんやレモンについた黒い点々がご心配な方はどうぞご安心を。
せっかくの美味しいデザート。
あまり心配しすぎず、素敵な時間を楽しんでくださいね。
みかんの美味しい選びかたや、保存方法については以下の記事をどうぞ。